小田原のとっておきの、素敵なデートスポットをご紹介します。
江之浦測候所。
私が東京から小田原に住まいを移すと決めたとき、
文化人の方々との交流もある素敵な女性が
「小田原、いいところですね。
杉本先生の、江之浦測候所の行きました!」
と、教えてくれました。
世界的な芸術家、杉本博司氏が、長年時間をかけて構想をまとめ、作り上げた、文化の発信地。
太陽と地球の関係を改めて考えさせられる場所。
ここは、ルールとエチケットをわきまえた良識のある大人のための、場所です。
例えば、この「留石」の先には入らない。
これは、茶道や日本庭園の約束事。
野暮な「立ち入らないでください」という看板はありません。
敷地内には、案内の係の方が、ところどころに立っていらっしゃって、尋ねれば、親切に説明をしてくださいます。
江之浦測候所は、建築が素晴らしいのですが、このコラムに写真は控えさせていただきますね。
ご自身の目で、確かめて、上質の空間を楽しんでください。
入り口から、少々歩きますが、ぜひ、竹林にも足を延ばしてください。
気持ちの良い場所です。
そして、その道すがらに、素晴らしいオブジェがありますから、それもお楽しみに。
農家の作業小屋も見どころ。
近くに立つ案内の女性は、農家の女性のいでたちで、親切に説明してくださいます。
綺麗な景色を見ながら一息つける場所は、ところどころに用意されています。
カフェは併設されていませんが、人目につかないようにひっそりと、飲み物の自動販売機はあります。
ゆっくり腰を掛けて、眼下に広がる相模湾を眺めながら静かに過ごしてくださいね。
(近いうちに、敷地内にカフェができるというお話もあるそうで、楽しみです。)
江之浦測候所は、2時間くらい時間をしっかりとって、楽しんでいただきたいです。
速足ではもったいない。
長年、時間をかけて構想を練られた杉本氏、その構想を形にされた、建築士の方、施工された職人さん方に敬意を表して、日本文化のすばらしさを堪能してくださいね。
事前の予約が必要です。
webサイトから予約して、チケットを購入して、日本文化の世界への発信地を訪れてください。